何も知らない人が博識を目指すブログ

「お前は何でも知らないな」「何でもは知らないわよ。知らないことだらけ」 何も知らない人が博識と言われる日を夢見て日々知ったことを綴るブログです。

オーデュボンの祈りを読みました。

☆知識NO.21 オーデュボンの祈り

こんにちは!なんにも知らないLeigoですヽ(´▽`)/
親知らず抜歯後の痛みがようやくなくなったのでプールで泳いできました!
それではさっそくー

知ったこと

  • オーデュボンの祈り
  • オーデュボンとは

オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)


↑あれ、僕が借りてきたのと表紙のデザインが違う…

きっかけ

 僕が本に目覚めた記念すべき1冊目、「チルドレン」の作者である伊坂幸太郎さんの本をよんでみたいなぁと思って図書館にいったら、伊坂幸太郎さんの中でも人気作である、「オーデュボンの祈り」が置いてあったので、すかさず手に取りました。なんでも、この作品、伊坂さんのデビュー作みたいですね。

感想

※以下、ネタバレ注意ですヾ(・ω・o)


 本当に、本の3/4くらいまで読んでいて、「謎」という箱に、あらゆる「問題」をバシバシ投げ入れていく感覚でした。ひたすらに「なんでこんなことが起きるの?誰がやったの?」という疑問が頭の中にたまっていきました。長編ミステリーって考えてみたら初めて読んだことになりますが、ミステリーって最後の最後でためにためてきた伏線を全力疾走で回収しにいく感じのやつも多かったりするのかな?
 大体の物語としては、日本から存在も認識されていない「荻島」という、江戸時代から鎖国をしている島に、コンビニ強盗をした主人公が目覚めたらいて、日比野という案内人に、島を案内してもらうのですが、この島は鎖国をしていたがゆえに、不思議な文化やルールがあり、物語の鍵となる、「未来予知もできて、過去に起きたことは何でも知っている、しゃべるカカシの優午」がいます。しゃべるカカシは、引き抜かれ、バラバラにされ、死んでしまうことになるのですが、誰がそれをしたのか?というこの物語の最大の目的に加え、ほかにもいろんな問題がおき、それらを解明していくミステリーです。

 僕が島の住人の中で気になったのは「桜」という名前の男なのですが、彼は常に銃をもっており、自分の判断で人を殺すのです。でも、彼に殺されても誰も文句は言わないのです。なぜなら、彼が人を撃つのは、雷に撃たれて死んでしまったとしても、雷に文句を言わないのと同じように、「ルール」だからだというのです。そういう設定は初めてきいたので、なるほど…。と思いました。もちろん、現実にそんなのがいたら、絶対許せないですし、警察に捕まります。でも、その島では、それがルールであって、自然現象のようなものだと考えているので警察も捕まえないのです。

 主人公の同級生であり、今では犯罪を犯した主人公を捕まえる警察である城山という男がいるのですが、本当に恐ろしいやつです。怖すぎです!やっていることが非道でグロすぎるのですが、城山は最後、主人公を捜しに、というよりは、主人公の前で主人公の元カノ(なにも罪を犯していない)を無残な姿にして、それを主人公に見せるために「荻島」に行きます。僕はその時が一番この本の中で面白かったです。
 感覚のイメージとしては、タイムマシンで原始人に会いに行き、今の技術をみせて驚いてもらうようなワクワクした感覚を黒くしたようなものでした。この島のルールで城山をなんとかしてほしい。島、頑張ってくれ!! と心から応援していました。

 あと、しゃべるかかしがいると紹介しましたが、僕はこのカカシの声を脳内でずーっとペッパー君でしゃべらせていました(笑)

 あ、オーデュボンというのは昔々、「アメリカの鳥類」という画集をだした人の名前です。

まとめ

  • オーデュボンがなんなのかがわかった。
  • 祈りの意味もわかった。
  • グロテスクな描写は読んでいて力が抜けた(笑)
  • すごく島のビジュアル的なイメージが湧いて、入りこめた。

この作品、2011年に舞台化されているんですね!僕の登場人物のイメージとキャストさんを比べながら見るのが楽しかったです!

それでは今日はこのへんで~ヾ(^ω^ )